屈斜路湖の周囲にカルデラの外輪山が囲むこの辺りは
早朝、見事な雲海の広がることがあります。
ベストシーズンは春から秋ごろの間。
今回は、幻想的な雲海について
4つのポイントを含めてお話ししたいと思います。
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トップの画像は美幌峠からの雲海。
眼下を覆う雲海と、遠く斜里岳の向こうから昇る朝日が
感動的な風景を作り出してくれます。
★1 日の出について
昇る朝日と雲海の風景を見る為には日の出の時間に間に合わなければなりませんが
最も早い6月15日頃でAM3:40
8月頃で4時台、9月中旬頃から5時台になって来ます。
旅先での早起きは少し辛いですが、きっとその価値はあると思います。
参考サイト:日の出日の入りマップ https://hinode.pics/
もっとも、太陽がすっかり昇った後でも
その風景は素晴らしい物が有りますので是非ご覧頂ければと思います。

こちらは津別峠。
この時の空はなかなか幻想的な色合いですが
屈斜路の雲海ポイントとしては有名になっています。
★2 雲海の高さ
季節や気象条件により、雲海の発生する「高さ」も変わって来ます。
それにより、場所によって見える所と見えない(雲の中)所が出てきます。
屈斜路の雲海を望むポイントの標高は
美幌峠:525m
津別峠:947m
摩周湖第三展望台:670m
ハイランド小清水:725m
藻琴山展望駐車公園:430m
となっています。
津別峠は最も標高が高いので、出てさえいれば雲海を見られる確率が高いです。
逆に美幌峠は、雲海が低く発生する時は雲の中になる事が多く
そこで役に立つのが「ライブカメラ」。
折角早起きして行ったのに見れなかった・・とならない為に要チェックです。
★3 ライブカメラ
弟子屈なびライブカメラ 摩周湖第一展望台と、リンク先に美幌峠のライブカメラがあります。
美幌峠ライブカメラ(美幌町HP) 弟子屈なびのリンク先とは別のライブカメラ。24時間稼働でカメラの向きなどをコントロールできます。
津別峠ライブカメラ(津別町HP) 閉鎖期間の11/1から5/31まではストップしています。また、電波状態によって良く見られない時もあります。

ハイランド小清水からの雲海。
こちらはちょっと趣が変わって
屈斜路湖方面でなく斜里岳を向いた眺めになります。
駐車場からはこの風景ですが、屈斜路湖を眺める所が
レストハウス脇の遊歩道の先にあるので
一粒で二度おいしい・・と言えるかもしれません。

こちらがその遊歩道とその先の雲海。雲海がモクモクで泳げそうです。
このハイランド小清水725へ向かう峠道の途中に
「藻琴山展望駐車公園」があり
そこからも眼下に屈斜路湖を覆う雲海を見る事が出来ます。
ただ、ちょっと標高が低いので
ハイランド小清水の方が確率は高いと思います。
藻琴山展望駐車公園が雲の中だったとしても、途中で諦めずに
ハイランド小清水まで行ってみて下さい。
この時も、途中までは霧の中でした。
川湯温泉からのアクセスは美幌峠よりも
こちらが便利ですが
生憎ライブカメラが無いようなので、
他のライブカメラの様子をチェックして予測します。
標高は津別峠と美幌峠の中間くらいになります。

最後は摩周湖。神秘の湖を雲海が覆っています。
この摩周湖を覆う雲海も多くの人々を惹きつけてやみません。
お勧めは摩周湖第三展望台。ダイナミックで幻想的な雲海に覆われた早朝の摩周湖を
より強く体感することが出来ます。
ただ、此処の雲海はとかく気まぐれ。
湖の神様の気分次第です(^^;
屈斜路湖を覆う雲海よりも発生率は低いと思いますが
幸いライブカメラが有りますので、もし他の場所でチャレンジする際も
此処の様子はチェックしてみて下さい。

まるで天空に浮かぶ島にも見えますが
こちらは摩周湖第三展望台から川湯温泉、屈斜路方面を見た一枚です。
望遠レンズを使っていますが、雲海の漂うときに
摩周湖第三展望台の駐車場から川湯温泉方面をみると
これを含む雄大な雲海のパノラマを見ることが出来ます。
穏やかな南風の朝、屈斜路は幻想的な雲海に包まれます。
★4 風向き
雲海が出るかどうかの重要なポイントはやはり気象条件。
幾つか雲海の写真をご紹介しましたが、いつも参考にしたのが風向きです。
・好条件⇒穏やかな南風、無風
・難しい⇒北風、南風でも強い風
恐らくは屈斜路湖の北側をぐるりと囲む外輪山が南風を留める事が影響しているのでしょうか。
気温や前日の天気なども絡んできますので絶対とは言い切れませんが
真夜中から早朝にかけて、穏やかな南風若しくは無風に近い状態だと比較的雲海が発生しやすい傾向がありました。
尚、上空の天気が曇りでも「雲海」は発生します。
・参考サイト:SCW
雲、気温、風の予測を見ることが出来ますので
北海道の東部の様子をチェックしてみて下さい。
予測時間が近い程確率は高いようです。
※詳しい使い方などはGPVに説明があります。
併せて、天気予報も
弟子屈の天気tenki.jp)
美幌峠の天気 tenki.jp)
津別峠の天気tenki.jp)
以上になります。
十勝地方でも雲海は出るようですが、発生する確率は屈斜路が比較的高く
雲海に出会えるチャンスは多いかもしれません。
屈斜路湖と言う日本最大のカルデラ湖を擁するここは
恐らくは湖の水分も寄与しているのでしょうか?
雲海の出る朝、下界は単なる曇り空に見えたり
深い霧に覆われたりします。
そんな時は絶好のチャンス。是非、雲海との出会いに向かってください。
(ライブカメラのチェックは忘れずに)
深い霧に覆われた幻想的な下界を抜けると
雲海の広がる夢のような世界が待っています。
感動の風景に出会えることをお祈りしております。
おことわり:
こちらで申し上げた気象条件等の考察は、あくまで当地に暮らす経験則によるものですので
科学的根拠及び専門的な知識は御座いません。予めご了承ください。
また、早朝は野生動物の動きも活発な所がありますので
道路へのエゾシカの飛び出しやヒグマとの遭遇には念の為ご注意ください。
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